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スタッフごとうです。
日本では「立春」と呼ばれ暦の上で春が始
まる日が、今年は2月3日です。中国や東
アジアでも、この頃を「新しい季節の始ま
り」として意識する文化があります。寒さ
のなかに少しずつ春の兆しが感じられるこ
の日は、自然の移ろいとともに、新しい一
歩を踏み出すきっかけとなるタイミングと
もいえるでしょう。
DX(デジタルトランスフォーメーション)
の取り組みも、立春の芽吹きのようなもの
です。DXは決して一夜にして企業を大き
く変える魔法ではありません。
DXは企業が持つ「種」である課題や可能
性を見極め、適切な環境を整えながら、少
しずつ新たな変化を育てていくプロセスの
ひとつです。営業がお客さまの声を拾い上
げ、マーケティングがそのデータを分析し、
開発が具体的なサービスや製品を形にする。
それぞれが企業という大樹の枝葉を支え、
幹を豊かにし、循環する役割を担っています。
私たちBA(ビジネスアナリスト)は、個
性豊かな大樹が健やかに成長し、美しい花
を咲かせ、実りをもたらすために尽力する
「庭師」のような存在です。現場で芽生え
たアイデアを正しく育て、技術を提供する
開発者と連携しながら、全体のバランスを
整え、長く実り続ける未来を作るお手伝い
をするのが私たちの役目です。
春が訪れるように、DXという新たな季節
が少しずつ企業に根付き、適材適所で花開
いていくことを願っています。その歩みを
支える庭師として、私たちも新しい春に襟
を正し、謙虚に学んでいきます。