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スタッフごとうです。
私には4学年上の兄がいます。彼はいわゆ
る「天才タイプ」。授業中に宿題を終わら
せ、家で勉強する姿を見たことがないのに
成績は常にトップという少年でした。同じ
小中学校だった私は、日々先生方から「本
当に妹?」と確認されるほど、勉強には苦
労した記憶しかありません。
幼い頃は兄に勉強を教えてもらいましたが、
計算問題を見れば答えが出る彼は、途中を
納得しながら式を組み立てなければ答えに
たどり着けない私が何に滞っているのかが
解らず、互いに苦労しました。
そんな私が家庭教師や塾講師をしていた時
の得意教科は、かつて大嫌いだった理数で
した。どこがわからないのか、どうすれば
理解できるのか。私がかつて悩んだ数だけ
子どもたちと一緒に悩むことができたから
だと感じています。そして苦手だからこそ、
できた時の喜びを心から分かち合えたから
ではないかと。
DXは時代の最先端を行く技術のひとつです
が、天才的にこれらの分野が得意な人たち
だけで完成するのではなく、回り道や過程
を何度も積み重ねないと理解できない私の
ような人の「ここがしんどい」という想い
と、そこからの経験や知識の蓄積が、少し
は役に立つのでは?と思っています。