Staff Blog [NM-0037] 交通権を保障すると

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スタッフみやもとです。

度重なる運賃値上げにも関わらず人材不足に
歯止めがかからず、公共交通の減便、撤退が
相次いでいます。

北海道に伺った際は都市圏を除いて鉄道が満
足に機能しておらず乗客がバス利用にシフト、
そのバスも減便で積み残しが発生し、乗客が
1時間以上待たされているのを目の当たりに
しました。

厳冬期に通院している高齢者や持病をお持ち
の方にはあまりに過酷な状況。

「公共交通は独立採算で」というこの国の考
え方、世界的に見ると少数派です。

もちろん公金を野放図に投入してよいという
わけではありません。しかし必要なときに、
必要なところにアクセスできる「交通権」の
保障に配慮する国や地域が大半。

これ、単なる権利保障だけでなく「経済の底
上げ」にも有効なんです。

待たずに安い運賃で移動できるとなると、些
細な用事で出かけたり、少し離れた地域に仕
事や買い物で出かけるといったことが容易に
できる。

そのことが人の循環をよくし、経済を回して
いく。

これぜひ、そうした地域に足を運んで身体で
感じてみていただければと思います。

今週も張り切ってまいりましょう。

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